Replit が Replit Design を公開 クリックひとつで別案、デザインがそのまま動くサイトに
キャンバスとクリック編集は無料。ただしデザインから App 化は Core 以上、月額 25 ドル。
- デザインを選ぶと、次に試せる案が勝手に並ぶ。クリックで別案が増え、原稿はそのまま。タイピング不要。それが Replit の新機能 Replit Design です。
- デザイナーが普段有料で使う実 UI ライブラリが内蔵され、アカウントなしで検索できます。ただしそれが自分のページになるかどうか——ここがいちばん誤解しやすいポイントです。
- キャンバス上の稿はそのまま動くサイトにできます。発表ページは「本日すべてのユーザーに開放」と書きますが、最後の一歩にはゲートがあります。
作ったデザインが、そのまま動くサイトになる
Replit は Replit Design というデザインツールを公開しました。デザインが苦手でも案を出せるのが売りですが、本当に価値があるのは後半です。ここで作った稿は書き出さず、誰かに作り直させず、クリックひとつで動くサイトや App になります。
ざっくり言うと、これまでページを作るには二か所を行き来していました。まずデザインツールで見た目を描き、書き出してコーディングできる人に同じものを作り直してもらう。Replit Design はこの二段を同じプロジェクトにまとめます。プロジェクト上部に Design と Build が並び、Design が見た目、Build が動くかどうかを担当。ソフトを切り替えず、途中に書き出しもありません。
Design を開くと、自由にドラッグ・ズームできるキャンバスが表示されます。その上の一つひとつがフレームで、公式は六種に分けます。実際に動くもの(サイト、スライドなど)、スマホ App、デザイン稿(モック)、画像、動画、ベクター。前の2つと3つ目の違いは重要です。デザイン稿は本物のページに見え、クリックやフォーム入力ができるものもありますが、データを保存せず外部サービスにもつながりません。動いている方は、キャンバス上でそのままプログラムとして使えます。
キャンバス下にツールバーが浮き、六つのツールがあります。選択(フレームをドラッグ、本物の App 内を操作)、パン(キャンバスを動かす)、チャット(キャンバス上で AI と直接会話)、描画(手描き、矢印、付箋)、編集(ページ内の要素を選んで変更)、生成(画像・動画・ベクターを出す)。
「描画」は少し面白いです。稿の気になる部分を囲み、ボタンへ矢印を引き、付箋で要望を書けます。AI は描いた注釈を読みます。プリントアウトに赤ペンで直すのに近く、しかも AI が読んでくれます。
これは Replit の旧 Canvas の次世代版で、古い Canvas プロジェクトはすべて残っています。
デザインを選ぶと、次の選択肢が勝手に出てくる
デザインが苦手な人が AI ツールでつまずくのは、言葉にできないことです。空白の入力欄と点滅するカーソルが「何が欲しい?」と待ちます。今の版がおかしいのは分かるのに、「ファーストビューが詰まっている」「階層が足りない」と言えず、「もう一案」以外に何を頼めるかも分かりません。
Replit Design はここを逆にします。まず適当に一枚生成し、選ぶとすぐ横にパネルが浮きます。「Suggested next steps」(次に試せる提案)で、色付きカードが数枚、各一行。一枚クリックすると、その一文どおりに新稿が横に置かれ、元の一枚はそのまま残ります。公式はこの推薦を Ambient Intelligence と呼び、製品ドキュメントでは UI の中心コンポーネントです。
提案の方向は三種類です。
同じものの別方向。ドキュメントの例:ダークな編集風、別レイアウト。
デザインが示唆しているが未作成の部分。価格帯、連絡ページなど。
同じものを別の場所へ。スマホ幅の狭いサイズなど。
どれも日常語で、デザイン用語なし。クリックで生成され、プロンプトに翻訳する必要がありません。
公式デモ:Chromatica という美術館のファーストビュー完成後、右に提案カードが四枚。ファーストビューを縦スクロールのランディング全体へ、同画面のスマホ版、画像と文が半々の編集風レイアウト、別方向の探索。クリック前、左下タイマーは「Worked for 20 seconds」(前回生成の所要)。クリック後は「Worked for 1 minute」に飛び、新稿が横に着地。その新稿は「予約ページを作る」を提案し、再クリックで今回は 14 秒。デモ中、文字入力は一度もない。出典:Replit 公式発表ページ。
ポイントはクリック後です。新稿は原稿の横に並び、原稿はその場に残る。分岐をもう一本開いたのと同じです。方向を間違えても取り消し不要。二版が並び、一目でどちらが欲しいか分かります。ドキュメントの言い方は方向ごとの探索で、一本を辿ることは採用を意味しません。
提案カードとタイピングは併用です。カードは広く試し、タイピングは精密に寄せます。ドキュメントは特に、「ナビを左へ」のような一文も新しい方向の開始だと記します。チャットは仕上げだけのものではありません。
テンプレは冒頭だけじゃない。途中からでも差し込める
ただ提案カードは既にあるものから出ます。最初の一枚はどこから来るのか。途中で行き詰まったらどうするか。Replit Design への入口は四つです。文章で説明、テンプレート選択、既存の持ち込み、保存済みデザインシステムから。後二者は後述し、ここではテンプレートです。
キャンバス右にライブラリパネルがあり、タブは三つ。Templates(テンプレート)、Inspiration(インスピレーション)、Library(このプロジェクトで自分が作ったもの)。テンプレは検索・カテゴリ絞り込みが可能。ドキュメントの分類はポスター、SNS 投稿、ランディング、モバイル、バナー、プロトタイプ。デモ動画のフィルタにはメールも。誰が作ったかは両側で食い違います。ドキュメントは Replit 自作、発表ページは数百人の実デザイナー。クリックまたはドラッグでキャンバスに落とすと、編集可能なライブフレームになり、自分で生成した稿と同じ。そのまま編集し、App 化もできます。
Replit は発表ページで同種ツールと線を引きます。他の AI デザインツールはテンプレを起点にし、使うか使わないかは最初の一回。ここでのテンプレは材料で、途中いつでも投げ込める。デモ動画もその使い方です。
公式デモ:プロジェクトに Chromatica 美術館の一連ページがある状態で、途中から右のテンプレパネルからトーンのまったく違うテンプレを三つ並べて追加。The Problem With Busywork、Morning Rituals Coffee、Luxura Estates Listing。既存のものと混ぜる。出典:Replit 公式発表ページ。
Mobbin の実 UI ライブラリ内蔵:参考にはなるが、コードにはならない
しかし同じパネルに二つ目のタブがあります。見た目はテンプレとほぼ同じで、挙動はまったく違います。ここがいちばん読み違えやすい。
Inspiration の裏は Mobbin です。実 App の画面スクリーンショットを集めた参考ライブラリで、自社サイトの紹介では 2018 年から。Replit の言い方では、世界最大の UI/UX 参考ライブラリ、200 万デザイナーが利用、毎週更新、1000 超の App、60 万超の実画面。業界初として全員が使え、Mobbin アカウント不要で、そこに接続済みです。
この一文の重みは数字で見えます。Mobbin 自社サイトは今も単独でサブスクを売っています。個人年払いは月あたり 10 ドル、チームは一人月 16 ドル。無料枠は厳しく、最新 4 App・最新 4 サイトのみ、フォルダは最大 3 つ。「アカウントなしで検索」は、未契約の人には実益です。
| Templates テンプレ | Inspiration 参考 | |
|---|---|---|
| 何か | Replit 製の完成デザインフレーム | 実プロダクト画面のスクショ、Mobbin 収録 |
| キャンバス上では | 編集可能なライブフレーム | 静的な参考画像 |
| コードに入るか | 入る。設計の一部そのもの | 入らない。一行も増えない |
| 用途 | 既に形のあるデザインから改変 | 「この感じで、パン屋に」と指す |
この対比がいちばん読み違えやすい。発表ページは「60 万超の実画面から着想し、アイデアを完成 App やサイトに」と書き、スクショがそのまま自分のページになるように読めます。製品ドキュメントははっきりしています。インスピ画像はプロジェクトにコードを一切追加しない。人にもモデルにも見せるための一枚です。
公式デモ:Inspiration で checkout(チェックアウト)を検索。実プロダクトの決済画面が並び、Instacart(You're saving $15.73)と lululemon(Afterpay・Klarna の分割、靴下 9 ドル、合計 9.84 ドル)が識別できる。各カード角に curated by Mobbin、パネル下に Powered by Mobbin。二枚をキャンバスへドラッグし、「これらをインスピに、chromatica の予約チェックアウトを」と入力。約 5 分で Chromatica 風の予約フローが出る。暖色の紙地、セリフ体、合計 €66.50。レイアウト論理は参考に近く、配色と書体は自前。出典:Replit 公式発表ページ。
Mobbin と Replit の関係は発表ページにありません。買収・投資・ライセンスのいずれも触れず、公開報道にも買収発表は見つかりません。確認できるのは、Mobbin 自社サイトが今も単独サブスクを売っていること。規模も両側で合いません。Replit は 1000 超 App・60 万超画面、Mobbin 価格ページの説明は「hundreds of apps」、About は 40 万+ ユーザー・10 万+ スクショ。ここでは Replit 側の数字を使います。
ブランド統一は、人も機械も読めるスタイルガイド
参考とテンプレが解くのは一枚の見た目です。五枚、十枚になると、同じ家のものに見えるかが問題になります。発表ページが指摘するのは、今の AI デザインが断片的だということ。一つのツールで指示し、別で直し、三つ目で公開。引き継ぎのたびに色がずれ、書体がリセットされ、最後は薄まった版になる。
答えは内蔵デザインシステムです。言い方を除けば、生成されるシステムには五種が入ります。
色・余白・角丸に名前を付けた一覧。他は数値を直書きせず、この名前を参照します。
役割付きパレット:主色、表面色、強調色。
フォント族、サイズ、ウェイト。
ボタン、カードなど。システムの使い心地を示す。
自分で渡せばシステムに入り、以降の生成物にそのまま乗ります。
ペンキ缶にラベルを貼るようなものです。壁用一缶、枠用一缶。あとで塗る場所は「壁用を」と言えば足りる。壁色を変えたくなったら缶の中身だけ差し替え、家全体が追従し、壁を一枚ずつ塗り直す必要はありません。
保存の仕方は実体的で、空のブランドガイドではありません。tokens は tokens.json にあり、CSS 変数(例:src/index.css)へ渡り、コンポーネントがそれを使います。同じ内容の文書版 DESIGN.md も生成され、人も AI も読めます。
作り方は二通り。ゼロから:Replit ホームで要望を出し、短いブランド質問に答える。もう一つは気に入った一枚から逆引き抽出。稿右上三点メニューで抽出を選び、色・書体・余白をシステムとして保存。素材は他にも使えます。Figma リンク(デザイナーがよく使う UI デザインツール)、公開サイト、コード断片、参考画像数枚、既存の DESIGN.md。保存したシステムはワークスペースに載り、新規作成時に選べ、プロジェクトごとに差し替えられます。
真っさらな稿への適用は確かにスムーズで、新作は一枚目からブランドどおりです。一方、既にできている App へデザインシステムを被せる場合、公式ドキュメントは着手前に時間と費用の警告が出ると明記します。AI がスタイル層全体を本当に再生成するためで、スタイルシートの差し替えではありません。どれだけクレジット(利用枠)を使うかはドキュメントに数字がありません。
デザインから App 新規はワンクリック。ただし無料枠はここで止まる
デザインの終点が動くものなら、最後の一歩に何が要るのか。
デザイン稿を選ぶと、上のアクションバーに Build メニューがあり、道は二本です。
一本目は、この稿に沿って本物の App を新規作成します。AI がレイアウト・スタイル・素材を動くプログラムにし、プロジェクトの作品一覧に載せます。二本目は、このプロジェクト内の既存 App を一覧し、選ぶと AI がその App のコードを稿に合わせて書き換えます。稿はキャンバス上に参照として残り、できているものの見た目を差し替えたいときはこちら。どちらも開始前に AI が自動で checkpoint(保存点)を残し、問題があれば改変前へ戻せます。
そして本記事でいちばん押さえておきたい一点です。発表ページの敷居は「本日すべてのユーザーに開放」の一文だけ。公式課金ドキュメントの表はこうです。
| 能力 | Starter(無料) | Core | Pro |
|---|---|---|---|
| Design キャンバス | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
| クリック編集(Visual Editor) | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
| AI との対話 | 利用可、日次上限あり | 利用可 | 利用可 |
| デザインから App を新規作成 | 不可 | 可 | 可 |
| フルビルド | 不可 | 可 | 可 |
| 公開できるプロジェクト数 | 1 個(30 日) | 無制限 | 無制限 |
ドキュメント原文では、デザインから新 App をビルドするには Core または Pro が必要で、デザインの適用と Design の他の各能力は全プランで使える、とあります。したがって上の二本のうち止まるのは一本目だけです。プロジェクト内の既存 App に稿を被せるのは無料枠でもできます。無料枠は日次枠内で生成・分岐・クリック編集・PNG 書き出しを続けられますが、稿に沿って動くものを新規に開くことだけができません。
枠の減り方も知っておく価値があります。AI は今回の仕事量で課金され、小さな bug 修正は安く、機能まるごとは高い。話しかけるだけで課金され、テキスト返信だけでコードを動かさなくても同じです。逆に節約ポイントもあります。クリック編集パネルの単純変更(文言・色・余白)はソースを直接直し、枠を消費しません。複雑さが潜む変更だけ AI に渡ります。なおこのパネルは Web ブラウザ限定で、スマホ App とデスクトップ App では使えません。
背後のモデルはいつでも差し替え。発表は 5 社、ドキュメントは 4 つ
デザインはモデルが作るので、モデルを換えるのはデザイナーを換えるのと同じです。公式も探索の道として明示します。提案カードは同一デザイナーの方向転換、モデル変更は別人に任せる。同じ一文を二つのモデルに渡し、二枚を並べて比べます。
ここは説明が食い違うので、両方出します。
- Claude
- GPT-5
- Gemini
- Kimi
- GLM
- Claude Fable 5(推奨表示)
- Claude Opus 5
- GPT-5.6 Sol
- Kimi K3
ドキュメント側はモデル選択 UI のスクリーンショットで、Power モードの主モデル一覧です。新モデル投入で変わるとも注記があり、製品内メニューがあなたのアカウントで使えるものが正です。
素材生成は別系統のモデルで、デザイン用の主モデルとは違います。
| 生成対象 | 現在選べるモデル | 調整できる項目 |
|---|---|---|
| 画像 | Nano Banana、Nano Banana 2、Nano Banana Pro、ChatGPT Images 2.0 | 画面比率、サイズ(1K / 2K / 4K) |
| 動画 | Veo 3.1、Seedance 2.0 | 比率、解像度、尺、音声の有無 |
| ベクター | Claude 4.6 Opus、Gemini 3.1 Pro Preview | 動きの要否 |
Nano Banana は Google の画像モデルで、ベクター欄にも Gemini があります。発表ページの Gemini はこの層に落ちる可能性が高いです。GLM はどちらの一覧にも対応項目がありません。
同じポップアップの別ノブも一言。一つはモードで、速度・費用・能力の取捨を決め、Lite / Economy / Power の三段階(課金ドキュメントは Turbo も触れ、Pro のみ)。もう一つは思考にどれだけ力を使うかで、Low から Max。モデルごとに推奨段が付きます。
Figma 稿、Claude のデザイン、URL も、起点にできる
上はゼロからの話です。手元に既にある人は? 経路は四つ。
URL 経路は、公開サイトをデザイン稿として再現します。自分の現行サイトや作り直したいページのアドレスを渡し、それに沿って一枚を再構築。Figma 経路は、一つのフレームを持ち込んで稿として再構築。どちらも入ったあと提案カードが付き、ドキュメントの例は少し違います。Figma 側は「ダーク編集風の変種」「価格帯を追加」「スマホ版」、URL 側は「ダーク編集風の変種」「スマホ版」「連絡ページを追加」。
Claude 経路は向きが逆
Claude からのデザイン取り込みは Replit 側では操作しません。Claude 側から起動します。Claude でできたデザインを Share → Send to… → Send to Replit とし、認可後に Replit がプロジェクトを作り、デザインは静的な index.html として着地。AI が「Turn this Claude design into a real app」タスクを自動で受け、静的ページをインタラクティブにします。ドキュメントは新統合だと注記し、Claude 側にこの項目が見えるかは Claude 側の制御で、全アカウントにあるわけではありません。
ほか便利な小物が二つ。別画面サイズは設定を探さず、「このページのスマホ版を見せて」と AI に言えば 390×844 で一枚(タブレット 768×1024、デスクトップ 1280×720)。デザイン稿と App フレームはワンクリックで PNG 保存(画像・動画など素材フレームは元ファイルの直接ダウンロード)。ショートカットで選択フレームを画像としてコピーもできます。
初期ユーザーの成果はポスター、招待状、ショップページ
仕組みはここまでです。最後に、実際の成果物の見た目をざっと見ます。発表ページ冒頭は本編動画で、続く最初の録画は初期ユーザーの作品フローです。
初期ユーザーの作品。画面上で数えられる種類:イベントポスター(サンフランシスコ Caffe Trieste のオープンマイク夜、ロンドン The Foundry の house ミュージック夜、ジャズの夜)、T シャツ EC(店名 THREAD&INK、主力商品 SUNSET LOOP、スマホ版あり)、結婚式招待状(Anna & James)、誕生日招待状、デザイナー個人ポートフォリオ、レストランのランディング(Omakase テーマ)、家具とアウトドア装備、写真作品サイト、スマホ App UI、カラーパレットと部品のデザインシステムパネル。字幕は「What will you create?」。出典:Replit 公式発表ページ。
Replit の言い方では、マーケ素材から本当に公開した App とサイトまであります。初期ユーザーの声が二本。
ブランド戦略の会社をやっていて、デザインの好みははっきりしています。たいていの AI ツールの出力は汎用すぎて、自分の名を付けられません。Replit Design には本当に驚きました。感心しています。しかも使い始めたばかりです。
Darby IRL、ブランド戦略会社創業者
創作に集中でき、開発の段で止まりません。以前試して出せなかったプロジェクトが、今は公開できます。
Agatha、Designely
本日すべてのユーザーに開放。入口は replit.com/design。同時期にデザインマラソン Designathon も開催。賞金プールは現金 5 万ドル超と Replit 枠で、「その場で足を止めさせる」作品向け。先月はニューヨークで vibecon というイベントも開きました。
Replit Design 公開:描いたデザインをワンクリックで動くサイトに、書き出しも作り直しも不要
Replit がデザインと実行を同一プロジェクトに統合。仕組み、内蔵UIライブラリの境界、無料でどこまで使えるかを一枚に図解。
↓ 一枚で読める · 動く図あり
Replit は 2026-07-29 に Replit Design を公開しました。開くと自由にドラッグ・ズームできるキャンバスがあり、その上にフレームが並びます。デザイン稿、動いているサイト、画像、動画、ベクター。下のツールバーは6つ。そのうち「描画」で付けた丸・矢印・付箋は AI が読み取ります。初期ユーザーが作ったのはイベントポスター、結婚招待状、Tシャツショップ、レストランのランディングページなどです。
デザインツールで見た目を整え、書き出して、コードが書ける人に作り直してもらう。引き継ぎのたびに色がずれ、フォントが戻る。
プロジェクトのトップバーに2つの入口が並びます。Design が見た目、Build が動くかどうかを担当し、ソフトを切り替えません。一稿は数分、動く App は約10分(Replit ドキュメントの目安)。
デザインが苦手な人が AI デザインツールで詰まるのは、空白の入力欄に何を書けばいいかわからないときです。この版は違うと分かるのに、「ファーストビューが詰まっている」「階層が弱い」と言語化できない。Replit Design はここを逆にします。まず一枚生成して選び、横にカードが浮かびます。各カードは一文の人の言葉。1枚押すと、その指示で隣に新稿が生まれ、元の稿はそのまま残ります。この提案の仕組みを Replit は Ambient Intelligence と呼んでいます。
Replit Design への入り口は4つです。文章で記述、Templates から選ぶ、既存素材を取り込む、保存済みのデザインシステムから始める。キャンバス右のライブラリには2つのタブが並びます。Templates は Replit 自作のテンプレート。Inspiration の裏は Mobbin で、実在 App の画面スクショを集めた参考庫です。Replit の説明では 1000 以上の App、60 万枚超の画面。Mobbin 本体は今も単独で有料サブスクを売っており、個人プランの年払いは月換算 10 ドル、無料枠は最新 4 アプリのみです。
✔ 内蔵の Mobbin 画面庫に Mobbin アカウントは不要。「決済ページ」で実プロダクトのスクショが一覧される
✔ 既存素材を起点にできる:Figma のフレーム、Claude で作ったデザイン、公開 URL、1枚のスクショ。取り込んでも提案カードは付く
✘ キャンバス上のデザイン稿は本物のページに見えるが、データも外部サービス接続もない
テンプレートと参考は1枚の見た目を担います。5枚目、10枚目になると「同じブランドから出たか」が問題になります。Replit Design はブランドを人と機械の両方が読めるアーカイブとして保存し、いちばん下の層を変えると上が全部追従します。
稿を選ぶと上のアクションバーの Build メニューに2本の道があります。そのデザインから動く App を新規作成するか、プロジェクト内の既存 App に当てはめるか(稿はキャンバス上の参照として残る)。どちらも開始前に自動で checkpoint を保存し、問題があれば直前に戻せます。公開ページの敷居説明は「今日から全ユーザーに開放」の一文だけ。Replit の課金ドキュメント表では、キャンバス、要素のクリック編集、AI 対話は全プランで使え、デザイン稿から App を新規に開くのは Core または Pro と明記されています。2本のうち止まるのは前者だけです。
本ページの数字の出典:ライブラリ規模(1000 超の App、60 万枚超の実画面、200 万人のデザイナー)は Replit 側の説明で、Mobbin 公式は数百 App と表記。プラン条件・価格・課金ルールは Replit 製品ドキュメントと課金ページからで、公開ページにはありません。デモの所要時間と金額は公式録画から。背後モデルも2つのリストが食い違います。公開ページは Claude、GPT-5、Gemini、Kimi、GLM の5つ。Replit ドキュメント現在の主モデルは Claude Fable 5(推奨表示)、Claude Opus 5、GPT-5.6 Sol、Kimi K3 の4つで、リストは新モデル追加に応じて変わるとあります。入口は replit.com/design。
コードを書ける人に渡して再現してもらう。
引き継ぎのたびに何かが欠ける。色がずれ、フォントがリセットされる。
動くAppまで
約10分
この版がぎこちないのはわかる。
でも「トップが窮屈」
なんて言えない。
足りない部分を足す
場面を変える
14秒
提案カードを2回クリックした
所要時間。文字は一度も
打っていない
編集できる生きたフレーム。
そのまま改変も、
App化もできる。
プロジェクトのコードに
入る量はこれだけ
デザインから新規App:ここで門が下りる。
- × デザインから新規App
- × フル構築
- × 2つ目のプロジェクト同時公開
月20ドル相当。
原稿を動くAppにする、
その門がここ
