プロダクト発表 · 小互解説

OpenAIがChatGPT Workを発表、GPT-5.6搭載でツールを横断してドキュメント・表・スライドを自動生成

本日よりデスクトップ版は全プランで利用可能。ウェブ版とモバイル版は数日以内に他のプランへ順次開放される。ページには公式デモ動画が11本あり、本記事はすべて自前サーバーでホスティングして再生できる。
3分でわかる概要
  • OpenAIがChatGPT Workを発表。GPT-5.6を搭載し、チームの日常業務シーンに向けたもの。
  • チームのツール・ファイル・デスクトップアプリからコンテキストを収集し、自らプランを立ててアプリを横断して実行、テンプレートに沿ったドキュメント・表・スライドを作成する。さらにSitesでのサイト構築、1400以上のプラグイン、定期タスク、Planモードも備える。
  • 本日よりデスクトップ版は全ての有料プランで利用可能。数日以内にウェブ版とモバイル版もPlus、Pro、Business、Enterprise、Eduへ順次開放される。
  • GPT-5.6にはSol、Terra、Lunaの3つのバージョンがある。公式はヘッダーのメイン動画、6部門のデモ動画、インタラクティブ解説動画を公開している。
  • 顧客の声にはVirgin Atlantic、Zapier、NVIDIA、Shopify、RingCentralが含まれる(メーカー公式ページより引用)。
本記事はOpenAI公式のChatGPT Work製品発表ページに基づく。文中のプロダクト機能、デモ動画、顧客の声、リリース計画はすべてメーカー自身の発表または公式ページからの引用であり、第三者による独立検証は行われていない。「数日以内」というウェブ版・モバイル版の開放時期は公式の予告である。動画は公式Vimeoソースから本サイトのR2に転送保存し、国内での再生をしやすくしている。
1何が発表されたか

OpenAI、ChatGPTをチームの日常業務に組み込む

OpenAIは先日、GPT-5.6を搭載しチームの日常業務に向けた新しいChatGPT製品ラインナップ「ChatGPT Work」を発表した。

各種ツールに散らばったチームのメモ、下書き、アイデアを一つにまとめ、自らどう進めるかを考え抜いたうえでツールを横断して手を動かし、完成した表・ドキュメント・スライドをそのまま渡してくれる。

これまでは一言尋ねればChatGPTが一段落で答えるだけだった。今回はチームのツール・ファイル・デスクトップアプリ内のコンテキストを読み取り、自らプランを立てて複数のアプリをまたぐ多段階タスクをこなし、最終的に会社のテンプレート書式に沿った完成品のドキュメント・表・スライドを渡してくれる。

ヘッダーのメインデモ動画 · 約1分40秒(OAI Superapp 16:9)。出典:OpenAI製品ページのVimeo埋め込み、本サイトに転送保存。
2どう動くのか

バラバラの素材から完成品のドキュメントへ、その間に何が起きているのか

公式の説明によれば、ChatGPT Workは一つの仕事を4つのステップで行う。まずコンテキストを集め切り、どう進めるかを考え抜き、ツールを横断して手を動かし、最後に完成品を渡す。

1 コンテキストを収集 ツール・ファイル・デスクトップアプリ 2 手順を計画 どう進めるかを考える 3 アプリを横断して実行 各ツール間で手を動かす 4 完成品を出力 ドキュメント・表・スライド
ChatGPT Workの4ステップのワークフロー(OpenAI公式説明をもとに整理)
data roomとSlackのコンテキストでプレゼン資料を更新
公式画面デモ:data roomとSlackのコンテキストを口頭で伝え、経営層向けスライドを1枚補完する。出典:OpenAI
3製品ページに明記された6つのこと

実際にどんな仕事を代わりに引き受けてくれるのか

製品ページの中盤には展開可能な6つの機能説明がある。ここでは原文の意味通りに紹介し、余計に誇張はしない。

共有してそのまま使える成果物を渡す

ツールやファイル内のコンテキストを、チームのテンプレートや書式の好みに沿ったドキュメント・プレゼン・分析資料に変換する。

インタラクティブで、更新し続けられるものを作る

Sitesはアイデア・計画・データを共有可能なウェブサイトやウェブアプリに変換できる:ダッシュボード、プロジェクトトラッキング、公開カレンダー、プロトタイプ、レポートなど。情報が変わっても引き続き更新できる。

すでに使っているツールと接続する

公式によれば1400以上のプラグインがあり、既存のツールやワークフローからコンテキストを取得し、プロジェクトを前に進めることができる。

あなたのペースでプロジェクトを進める

一回限りまたは定期的なタスクを作成し、更新や進捗を見張ることができる。デスクから離れていてもスマホで確認可能。ウェブ版とモバイル版のアクセスはPlus、Pro、Business、Enterpriseユーザーへ順次展開されている。

デスクトップ版で並べて編集する

ChatGPTデスクトップアプリにはブラウザ体験が内蔵されており、複数タブに対応、ツール・ファイル・アカウントをまたいだ長めのプロセスでの共同作業がしやすい。

まず計画を見て、承認してから着手する

Planモードはまずコンテキストを集めて質問し、段階的な計画を提示する。計画は変更でき、承認後に実行が始まる。

1400+
公式が発表する利用可能なプラグイン数
Sites
インタラクティブなウェブページとダッシュボードの出力
Plan
先に計画してから実行するモード
Pluginsパネル
公式デモ:Pluginsパネルには Adobe、Salesforce、Zoom、Outlook、Teams、Databricksなどが確認できる。出典:OpenAI
Scheduledの定期タスク
公式デモ:Scheduledの定期タスクで、定例の振り返りや会議前準備を繰り返し実行できる項目として設定できる。出典:OpenAI
46部門のデモ動画

財務・オペレーション・マーケティング・営業・データ・エンジニアリングはそれぞれ何をしているのか

製品ページの「Expand what every team can do」では、6つのタブそれぞれにループ再生のデモ動画が置かれている。部門名をクリックすれば切り替わり、動画は再生ボタンで視聴できる。

事業のドライバーを分析し、結論を予測・ダッシュボード・経営層向けプレゼン資料に変換する。
Finance · 約1分13秒 · 公式部門デモ動画
プロジェクトのコンテキストを統合し、リスクを洗い出し、運用計画を生成する。
Ops · 約1分30秒 · 公式部門デモ動画
リサーチと施策のインプットをbrief・素材・公開計画に変換する。
Marketing · 約1分20秒 · 公式部門デモ動画
リアルタイムの顧客プランを構築し、顧客のコンテキストをまとめ、次のアクションを示す。
Sales · 約1分25秒 · 公式部門デモ動画
データを探索し分析を生成、関係者向けのインサイト資料としてまとめる。
Data analytics · 約1分18秒 · 公式部門デモ動画
チケットからpull requestまでをより速く進め、ロードマップ上のより多くの項目を公開に持っていく。
Engineering · 約1分15秒 · 公式部門デモ動画
SlackからGoogle Sheetsのプロジェクトボードを生成
画面デモ補足:Slackチャンネルのコンテキストから、既存テンプレートに沿ったGoogle Sheetsのタイムラインを生成する。出典:OpenAI
Sitesのサイト構築デモ
画面デモ補足:Sitesがコンテンツ計画からプレビュー可能なイベントのランディングページを生成する。出典:OpenAI
5背後にあるモデル

GPT-5.6はどうこの製品ラインに組み込まれたのか

ChatGPT Workを動かしているのはGPT-5.6だ。公式はこれを、プロフェッショナルな業務向けの最も知的なモデルシリーズだとしており、シリーズにはSol、Terra、Lunaの3バージョンがある。

GPT-5.6セクションのメイン動画 · 約3分27秒。出典:OpenAI製品ページ、本サイトに転送保存。
GPT-5.6
ChatGPT Workを動かすモデルシリーズ
3バージョン
Sol、Terra、Luna。製品ページでは3者の違いは詳細に説明されていない
用語解説:Sol / Terra / Luna

これはGPT-5.6シリーズ配下にある3つのモデルバージョンのコードネームだ。公式は今回3つの名前を挙げただけで、速度・能力・適用シーンでの具体的な違いはこのページでは説明していない。異なるタスク向けに用意された3種類のモデルの選択肢と理解しておけばよい。より詳細なデータはGPT-5.6のリサーチ発表ページを参照。

同じセクションには「インタラクティブ解説」の短い動画も3本置かれており、モデルが抽象的な概念をどう操作可能な小さなツールやワークシートに変えるかを示している:

インタラクティブなスピログラフ · 約14秒
波の干渉実験ワークシート · 約21秒
GPT tokenizerの解説 · 約21秒

公式の言葉をそのまま借りれば:GPT-5.6のSol、Terra、Lunaに目標を一つ与えれば、不確実性に対応し、作業の進行に合わせてプランを調整し、より少ないプロンプトで成果物を仕上げてくれる。リサーチの詳細はGPT-5.6発表ページを参照。

6顧客の声

ページに引用された5社の声

以下はすべて製品ページの「Trusted by leading teams」セクションからの抜粋であり、メーカーが掲載した顧客自身の発言であって、本サイトの取材ではない。

Virgin Atlanticは構造化されたカスタマージャーニーを任せ、競合体験のリサーチと比較データの作成を行わせている。もともと数週間かかっていた競合分析のサイクルが、今では時間単位になった。

Nathan Bolt · Head of Digital Products · Virgin Atlantic

Zapierは、以前はリード1件につき35~45分かかりHubSpot/Gong/メールを横断していた手作業の調査を、タッチポイントを追跡し離脱ポイントを示し、週次の経営層向けダッシュボードにまとめる品質分析システムに変えた。

Zapier · 製品ページの顧客の声

NVIDIAのGTCイベントは、大量のExcelで手作業により名簿・登録・フィードバックを集めていたやり方から、地域をまたいで再利用できる自動ワークフローに変わった。以前は約40%の時間が手作業の集計と分析に費やされていた。

NVIDIA · 製品ページの顧客の声

ShopifyはこれをAIが支えるオペレーション層として活用している:毎日Slackとオンゴーイングのプロジェクトからコンテキストをとってフォローアップを作成し、約3500人の非開発職の従業員に対して調査とインタビュー分析を行っている。

Shopify · 製品ページの顧客の声

RingCentralは分散していたPMOの知見、顧客シグナル、プロダクトの課題、実行リスクを共有ビューに集約した。アーリーアクセスのプロジェクトトラッキングは、約6社のパイロット顧客から約80社へと拡大した。

RingCentral · 製品ページの顧客の声
7今すぐ使えるのは誰か

今すぐ使えるのは誰で、あと数日待つのは誰か

リリースは2段階で進む。

本日より
デスクトップ版は、すべての有料プランで利用可能。製品ページにはmacOS版のダウンロード導線が用意されている。
数日以内 · 公式予告
ウェブ版とモバイル版は、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduへ順次開放される。
8もっと深く使いこなしたいなら

あわせてイベントも開催

使いこなしたい人向けに、OpenAIはBuild Weekも開催している:オンラインの構築チャレンジ、グローバルイベント、ライブ配信で、ChatGPT WorkとGPT-5.6を試してみたい開発者やチームに向けたものだ。同じページにはExecutive webinarとBuild Hourの申込導線もある。

OpenAI Build Weekのイベントキービジュアル
OpenAI Build Weekのイベントキービジュアル。出典:OpenAI ChatGPT Work製品ページ
GPT-5.6を搭載したChatGPT Workは、チームのツールに散らばったコンテキストを集約し、バラバラなメモ・下書き・アイデアを完成した成果物へと変え、あなたが主導権を握ったままプロジェクトを前進させる。 OpenAI · ChatGPT Work製品ページ
本記事はOpenAI公式のChatGPT Work製品発表ページ(openai.com/chatgpt-work)をもとに整理した。プロダクト機能、デモ動画、顧客の声、リリース計画はすべて公式の発表に基づく。11本のデモ動画はVimeoから本サイトのR2に転送保存した。小互 · AI解説サイト整理。